おはようございます。
先週の土曜日、朝起きると激しいめまいがしました。持病の「耳石症(良性発作性頭位めまい症)」の発作です。
何もやる気がしないはサボっているのではない
耳石症の発作がおこると何もやる気がしない様になります。一見うつ病の症状に似てますが、うつ病とはまったく違います。視覚と感覚が少しずれる状態が続くので常に視覚補正が行われるため、非常に疲れるのです。動くと疲れるため無意識に動きたくなくなります。
僕の場合、30歳の時に交通事故をきっかけに耳石症が始まりました。その後、何年にも渡って原因がわからず、周囲からは単に「サボっている」「ダラダラしている」と思われ、僕自身も何でこうなってしまうのか悩みました。
発作中になんとか頑張って動くと無理があり、頭皮にブツブツのような吹き出物ができ、異常に肩が凝りました。10年ぐらい前に耳石症だとわかるまでそれは続きました。
耳石性は良性のめまい症。メカニズムが分かれば対処可能
耳石性の原因は三半規管に小さな石が入っているだけなので、石が三半規管から出てしまえば症状はなくなります。大方1〜2周間程度もすれば自然に新陳代謝で消えていく場合もありますが、独特の運動療法(置換療法)で物理的に追い出すこともできます。
詳しくは↑NHK健康の記事に詳しいので読んでください。
僕の場合、自分で置換療法をして石を出すことができていますが、手っ取り早いのは専門医を探して置換療法をやってもらった方が良いかと思います。専門医では、マイクロCCDカメラで石の位置を確認し適切な治療を行ってくれます。
急場しのぎはトラベルミンで
耳石症の症状は、めまいですが、その影響で激しい吐き気を催します。僕も先日の発作初日には一日中吐いていました。とても気持ち悪く最悪の一日でした。この症状は乗り物酔いと原理的に同じです。なので、乗り物酔いの薬「トラベルミン」で緩和できます。
吐き気が酷い場合、専門医診てもらうまでの急場しのぎでトラベルミンを服用すると良いでしょう。また、自分で置換療法を行う場合、やはり激しいめまいに耐えないといけないので、トラベルミンを飲んで吐き気を抑えて行えば比較的楽です。
耳石症が治るときの感じ
耳石症が治るときの感じは、言わば曇天がす~っと晴天に変わる感じです。視覚的に鬱陶しさが消え去り「普通の自分」に戻って行きます。目の奥の方でキューっと何かが引っ張られるような感じで「ああ、石が出ていってるな」ってわかります。滞っていた作業ができるようになり、失われていた「やる気」が戻ってきます。
今日は先日の発作から6日目ですが、めまいはなくなりました。ただ、まだ少し「浮遊感(=フワフワした感じ)」が残っています。専門医を受信しようか迷っていましたが、今回は運良く石の排出はできたようです。三半規管を出た耳石はリンパ液の中を浮遊し多少の違和感を残していますが、いずれ新陳代謝によって消えていくでしょう。
発作中の仕事をどうする?
ところで、耳石症の発作中は「やる気が出ない」状態です。できれば何もせず寝ていたいのですが、仕事をしなくてはいけない場合があります。こんな時は、やるべきことをチェックリストにして、ゆっくりでもいいので一つづつこなして行きましょう。
チェックリストは耳石症に限らず、やる気のない時に使うと役立ちます。上から順にやるだけです。
というわけで、耳石症はほぼ治りましたが、チェックリストを再開します。物理的なメモ帳を試しましたが、一々メモ帳を取り出すのが億劫で、結局ブログにて書くことにします。